2008年正月のバリ島観光客

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 先日、今年の正月は日本人の客が相当数バリ島を訪れたのではないかと思い、そのことを土地ではトップクラスの稼働率を誇るホテルの従業員に尋ねてみたところ、「いちばん沢山来たのはロシア人で、日本人の客は目立つほどではなかった」との答えだった。

 二度もテロがあった島だから、日本人観光客も避けているのかなと推量していたところ、雪が降るようになって、北海道のニセコには相変わらずオーストラリア人が大挙して来日、それもお金持ちではなく、一般人がスキーを愉しみにやってくるようになっただけでなく、新潟の苗場スキー場にはロシア人がこれまた半端な数でなく来訪、一方、羽田や成田では中国語やアラビア語が飛び交うという事態が発生していた。

 明らかに、かつて日本人が強い円をもって海外旅行し買い物をしていたのが、逆転現象を起こしている。確かに、円はドルに対しては多少強含みで動いているが、他の通貨、ルーブル、ユーロー、オーストラリアドル、シンガポールドルなどに対しては20%以上の値下がりをしていて、日本は彼らにとって安い国に変容している。そのうえ、ロシアがオイル、ガス、レアメタルで儲けたように、中近東諸国もオイルマネーが懐を潤している。

 問題は「脱化石資源」をできるだけ早い時点で達成し、世界の資源需給の様相を一変させてしまうことだ。要するに物価が世界一高い国だった日本が、安価な国に変貌しているというのが実態であり、だからこそ、高価なクロマグロも日本より中国に買われてしまうという図式が成立している。

 昨年から始まった株価の低迷も、今年にはいって連日のように下落を続けている。日本経済が高度成長期に示したような勢いを喪失し、今や下降期に入っているのだろうか。この実態には想像以上の危機感をもって臨まないと、日本経済はダメになるだろう。日本人の勤勉さにはアグレシヴでアクティブな面が欠け、と同時に、外交には自己主張が欠けている。


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One Response to “2008年正月のバリ島観光客”

  1. flighty より:

    外から日本を見てもそう感じる今日この頃です。
    確かに日本人は勤勉だけど、
    アグレッシブさとアクティブさに欠けてるかもしれませんね。
    だから海外で仕事をするとたくましくなりますよね。hustlerさんもご経験があるのでは?(^^)

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