バリ島駐在記「果物の王様・ドリアン」

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ドリアン

 「ドリアン」は果物の王様といわれ、それに次ぐのが女王といわれる「マンゴー」だが、ドリアンが雨季にだけ実ること、そのうえ、臭気が強く、人によって好き嫌いがはっきりするところから、一般のホテルやレストランで目にすることはなく、食べてみるチャンスにはなかなか恵まれない。むろん、飛行機など公的な交通手段となるものへの持込みも禁止されている。

 バリに観光で訪れても、ドリアンを食べてみる機会には容易にぶつからないのも当然といえば当然。

ドリアン2
(ドリアンを割ると、中に数片の実が存在する。実は黄色っぽく、少しねばねばして柔らかい)

 日本人でも、私を含め、臭気が気にならないタイプと、忌避するタイプがある。とはいえ、トライしてみないことには、ドリアンがどのような果物かは判らない。 食べられるとすれば、雨季に訪れたとき、ガイドに「ドリアンが食べてみたい」意向をあらかじめ告げておき、路上販売しているところで車を止め、その場で食してみる以外にない。

 インドネシア人は怠惰だから、タイ人のようにドリアンの改良種をつくって輸出するというような手間はかけず、逆説的な言い方になるが、インドネシアで食べるドリアンはすべて野生そのものということができる。インドネシアは果物の宝庫であり、ドリアンに限らず、ランブータン、マンゴー、マンゴスチン、ライチ、メロン、パッションフルーツなどなど様々な果物があり、バナナなどは数十種類もあって、サラダに使われるものすらある。

マンゴスチン
(マンゴスチン)

ライチ
(ライチ)

 日本で売られているドリアンの大半はタイ産の改良種、臭気が抑えられたものだが、冷凍されたドリアン1個につき1万円という高値がつく。インドネシアやマレーシアで食べれば、1個につき200円から300円で口にできる。

 インドネシア人やバリ人のなかには、ドリアンをご飯の上に置いて、おかずにして食べる習慣もあるが、一時に大量に食べるのは体に良くないとされる。(犬の肉と同じ理由)。

 バリで変わった果物を見てみたい、食べてみたいと思ったら、ガイドに頼んで市場(パッサール)へ連れていってもらうのが得策。 現地の人間の生活がじかに伝わってくるし、理解もできるが、市場全体が放つ臭気にこだわりのある人は到底内部には入っていけない。


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