バリ島駐在記「冷蔵庫への過信」

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インドネシア地図

 バリの一般家庭には、冷蔵庫というものはない。

 そのために「冷蔵庫」が万能だと勘違いして、茹でた卵を冷蔵庫にさえ入れておけば、容易に腐敗しないと思い込んでいる人が多いことに驚いた。

 「冷蔵庫に入れておいても、腐るものは腐るし、缶詰でもない限り、長期に放置すれば、どんなものだって腐敗から免れはしないよ」

 彼ら、彼女らは私の言葉に唖然とした表情をみせたが、なお、「日本では、食料品には必ず原産地と賞味期限というものが記されていて、冷蔵庫に入れておいたものでも、その期限のうちに食べるという習慣がある」と言い足すと、「賞味期限」という言葉に怪訝な面持ちで、その実態を質問してきた。

 「やっぱ、日本てすごいよね。サニタリーに、そこまで気を使っているんだね」との賞賛に憧憬の混じった言葉に、鼻を高くしたものだ。

 ところが、バリ島でそのように誇ってみせた我が額に汗を感じさせたのが、日本における最近の報道。TVで賞味期限の紙を張り替える場面を放映した直後、あの有名チェーン店(私も過去に何度か利用させてもらった)不二家が同じことをしていたことを知り、いまバリに在って、「あれって、どういうことなの?」と訊かれ、苦言を呈されたら、どう答えるべきか、困惑と煩悶が胸を覆い、説明する言葉に窮することになったであろう。

 (上の写真はインドネシア地図、赤丸がバリ島)


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