リリアン/エイミー・ブルーム著

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書評:ためいき色のブックレビュー-リリアン

  「リリアン」 エイミー・ブルーム(1953年生/アメリカ人女性)

  原題:Away

  訳者:小竹由美子

  2009年6月30日 新潮クレストブック 単行本初版 ¥2,000

 帯広告の裏面に「1924年、美しい娘リリアンが、ロシアからアメリカへやってくる。ユダヤ人迫害で両親と夫を惨殺され、一人娘も失って、単身、新天地へと渡った。ニューヨークの従姉のアパートにころがりこんだリリアンはお針子として自活するが、ほどなく劇場主父子双方の愛人となり、新世界の階段を駈けのぼってゆく。そこに、死んだはずの娘が生きているという話がもたらされ、彼女はすべてを投げうってシベリアをめざす。

 そして、「息をもつかせぬ濃密なストーリー。真にドラマティックな傑作長篇小説」とある。

 正直いって、時系列はあっちこっちに飛び、登場者もめまぐるしく変化、そういうストーリーについていくのがやっとであり、上記にあるような「息もつかせぬ濃密なストーリー」などという印象は全くない。

 NYタイムズが褒めちぎっている真意も解らない。

 出版社にも、フアンにも申し訳ないような書評になったが、これでも遠慮して書評した。


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