劇薬時評/佐野眞一著

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劇薬時評

「劇薬時評」 佐野眞一著
副題:テレビで読み解くニッポンの了見
2012年1月25日 筑摩書房より単行本初版 ¥1600+税

 

 TV、とくにワイドショーなどで問題視された政治家、俳優、タレント、スポーツマンなどの言行をあたかもパパラッチ(ヤブ蚊)がたかるように扱い、ケースごとにコメントされるケースに応じて感じたり思ったりしたことを言いたい放題に言う(「くそみそに言う」といったほうが正しいかもしれない)内容で、知性が低いとしか思えないコメンテイターの発するくだらないコメントを種にいじくりまわす方式からは得るものはなく、その意味で一般にお勧めできる本ではない。

 作者に強調されなくとも、現今のTV番組のほとんどが低劣化して低俗週刊誌と同等のレベルであり、これがバカバカしいほどに世論に影響していることは、心ある世人の充分に認識し、且つ腹に据えかねているところ、不愉快だった話がこの本で思い出させられ、再び不快な気分に落ち込む必要はなく、私は憶測していた内容でないことに気づくなり放り出した。


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