大放浪/鈴木紀夫著

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大放浪

「大放浪」 鈴木紀夫(1949年生)
副題:小野田少尉発見の旅
1996年9月15日 朝日文庫より文庫本として初版  ¥550(税込)

 この著作は1970年前後に世界各地を巡った、いわゆる初期のバックパッカーの体験記であり、時代背景も鮮明で、内容からいっておもしろくないはずはないことを、まず述べておく。

 難をいえば、知性の面で欠けるところがあるのと、ボキャブラリーに豊かさがない点、「何かが足りない男」というイメージは避けがたい。

 この本を読んでみようと思ったポイントは第一に、この作者がフィリピンのルバング島で小野田幹夫を発見した本人であったこと、第二に今年3月6日に書評した「雪男は向こうからやって来た」にも作者のことが紹介されていて、作者も雪男探しの旅に出たこと、第三に「大放浪」というタイトルに魅せられたからだが、この本で紹介される土地や国は彼自身が歩いた全部ではない。

 本書巻末に執筆した奥さんによれば、彼はヒマラヤ・ダウラギリⅣ峰で雪崩に巻き込まれ死亡したという。


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