数の不思議/ミランダ・ランディ著

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

数の不思議

「数の不思議」 ミランダ・ランディ(イギリス人?)著
副題:魔方陣・ゼロ・ゲマトリア
訳者:桃山まや
2010年6月10日 創元社初版  ¥1200+税

 

 「はじめに」のなかに、「科学の生みの親は魔術だった」とあり、「古代の学校では、魔術師たちが数の魔力について学んでいた。しかし、その数も今では、量を表す場合でのみ使われており、秘数の教えはすっかり影をひそめてしまっている。そこで、本書は魔術的な数に関する初心者向けのガイドブックとして(~なるもの)のなかに含まれる数の本質と、その秘密の一端を明らかにしようと試みるものである」と言明、少なくとも数学という学問と真っ向からぶつかった上での「数の不思議」を解き明かそうというものでないことを知って、読み手としてはややほっとさせられた。

 「たとえば」ということで、記すと;

*「5という数字は人間の片手の指の数であり、再生や命を表す数でもあり、水を表す数ともいわれ、水の分子の結合角は正五角形の内角とほぼ等しい」

*「6という数字は雪の結晶を表し、完成を意味する」

*「7はほかの数とは混じらない数。人間の目に映ずる赤橙黄緑青藍紫の七つの色を表す。

*「8はニつの4角であり、同時に昆虫の蜘蛛(くも)とも、海中生物の蛸(たこ)とも足の数を同じくしている。

*「9は3の3倍。奇数では最初の平方数。

*「10は10進法、2本の手の指の合計。1+2+3+4=10となることをピタゴラスは重要視して世に残した。

*「11は円周率の発見を導いた数。根拠は直径7の円の半周が約11になること。

*「12は物質を構成する最小単位。素粒子は三世代に12種類に分類される。12は最小の過剰数。(一桁の数を全部足した数より少ないから)

 上記したのはほんの僅かな紹介に過ぎず、本書にはバビロニア、シュメール、エジプト、古代アジアのほか、時間と空間など、多岐にわたって数の不思議を考えるヒントを記している。興味のある人には、意外な面白さを含んでいると思われる。


前後の記事

現在はコメントを受け付けておりません。

サブコンテンツ