罪花/高樹のぶ子著

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罪花  

    

 「罪花」  高樹のぶ子著   文春文庫  

  2003年に単行本   2006年4月文庫化初版

 人生には、ほとんどの人には起こらないことが、わずかな確率だが、だれかに起こることがある。著者はそういう、稀有ではあるが、この世に起こり得る、そうした、ちょっと恐ろしいテーマを題材に、人間が根底にもつ業(ごう)について、六つの短編をものにし、この書におさめた。

 よくまあ思いつくものだと感心したが、それぞれの短編がいやでも脳裏に残滓(ざんし)となって消えない。それぞれに異質の趣があり、それぞれに強い印象がある。

 私の知るかぎり、この著者の過去に書かれた作品とは少し狙いが違うようだ。


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