赤い春/和光晴生著

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「赤い春」  和光晴生(1948年生)著
集英社 2007年10月31日 単行本初版  ¥2000+税

 

 久しぶりのノンフィクションと喜んで入手したものの、読書途中で経歴を読んだとたん反吐(へど)が出、読むこと自体を放棄してしまった。

 経歴にはこうある。

 「仙台に生まれ、東京に出て大学生、すぐに全共闘に身を投じ、二年で退学、25歳時にアラブに渡りPFLPの海外作戦に所属、後に日本赤軍に参加、レバノン南部戦線でコマンドとなる。52歳時、日本に強制送還。その後、アメリカ大使領事館占拠、フランス大使館占拠、スェーデン大使館占拠などに加わっていた間に殺人未遂を犯したとの罪で逮捕、一審で無期懲役の宣告を受け、現在上告中」。

 私は徹底的に右翼だから、学園紛争や共闘という言葉を聴いただけでむかついてしまう性格であり、そういう人間を知りたいとか、当時の社会や背景を知りたいとか、この種の人と親しくなりたいとか、全く思わない。マルクスやレーニンにかぶれて、デモをやって警官に向かって投石し、あげく怪我を負い、血だらけになった姿や、東大の講堂に立てこもって革命を夢みる人を見るだけで、目が腐ると思ったほど左傾化した学生が嫌いだった。

 もし、作者が純粋に道義心からパレスチナのためにコマンドになり、イスラエルとの戦闘に身を捧げたというのなら、喜んで本書を読み継いだであろう。「日本赤軍」などという左に突き抜けた、バカ集団の組織に加わっていたという経歴には我慢ならなかった。


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