風とマシュマロの国/ふかわりょう著

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風とマシュマロの国

「風とマシュマロの国」  ふかわりょう(1974年生/お笑いタレント)著
2011年3月14日 幻戯書房より単行本初版 ¥1600+税

 

 TVを見ていてたまたま知ったのが本書。ふかわりょうがアイスランドという最も北極に近い国に何度も訪れていたという事実とあわせ、私自身がこの国に興味があったこと、知人にこの国への旅行を勧めたことなどもあり、旅行後に話も聞いたことがある。日本人でアイスランドが好きで、なんども訪問する人が多いとは思えず、そうした思いが親近感を抱かせ、是非読んでみたいと思ったのがきっかけ。尤も、私自身はアイスランドに行ったことがない。

 ただ、この国で起こった火山の大爆発に関する特集を二度にわたって本ブログに書いたことはある。

 北緯66度に存在する、面積は日本の半分以下という国はリーマンショックが起こるまでは投機商品の売買が上手で経済が上向きだという話だったが、以後は鳴かず飛ばず。ユーロー圏に入っていないことが幸いして、なんとか経済を立て直しているのだろうと思っている。

 上記したタイトルだが、風は字義通り、この国が風が強いことを示しており、マシュマロというのは作者の目に大量に国土を埋める羊がマシュマロのように見えるということだろう。羊はイギリス、オーストラリア、ニュージーランドに多い。

 そして、作者がこの国に魅せられた最大の理由は、地球の息吹に、地球の素の貌(かお)に触れることができるからではないか。

 ここには氷河、滝、火山、地熱、温泉、間欠泉、フィヨールド海岸、ときには太陽風が創るグリーンの幻想、「オーロラ」が見られる。最近の報道にもあったように、この国の火山が爆発すると、欧州の空港は例外なく一時期使えなくなってしまう。

 この作品には童話的な内容を含ませてあるが、これは意図的なものだと思う。ただ、そうした話がアイスランドという国と、この国のもつ荒々しさと合致しているようには思えない。文章力についていえば、可もなく不可もないといったところ。


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