麻雀放浪記(四) 番外篇/阿佐田哲也著

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麻雀放浪記4
「麻雀放浪記 4 番外編」  阿佐田哲也著
 文春文庫 2007年11月初版
 単行本は1992年に上梓されている

 
 本書全四巻は戦後の昭和20年から40年あたりまでの、プロ雀士を中心とした、上手、下手を競う囲碁や将棋と異なり、いかに秀逸なイカサマで勝ち抜き、懐を潤すかという、きわめて醜悪な世界で一貫し、人間関係には現今にはない仲間意識もあれば、イカサマがばれて指を切られたり、腕を一本へし折られたりという、現今にはないどろどろしたもの、うさんくさいものもあり、この時代の雀士の実態を知るうえではうってつけの著作。

 現今では機械による洗牌だから積み込みはできないが、「さし変え」は可能だし、仲間うちでサインを交わし、敵方にわからぬように、欲しい牌を回したり、回してもらったりも可能である。

 面白い本だが、いつまで読み継がれるかは判らない。


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