ICO(イコ)/宮部みゆき著

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イコ

 

 「ICO」(イコ)  宮部みゆき

  講談社Novels  2008年6月初版

 表紙の絵がこれまでの作者の作品とは異なることに気づきながら入手し、読み始めるや、「あれ」っと思った。

 過去の作品、たとえば「理由」などが示す社会派ミステリーの重厚さとはまるで違って、いきなりアニメ的な、荒唐無稽な話が始まり、それでも作者の新しい世界への挑戦意欲を感じつつ、気が進まぬまま読み進んだが、110ページを越えたあたりで、ふと作者の「あとがき」を開くと、そこに「この小説はソニーコンピューターエンタテイメント制作のプレイステーション用のTVゲームをもとに、その物語世界を小説化した作品であり、作者にとって初めての試みである」ことが披瀝され、そういう分野、方面にはまるで興味の希薄な私としては、それまで自らを励ましながら読んできた気力を喪失、本書については放念することとした。

 作者の脳裏には、おそらくイギリス人の書いた「ハリーポッター」や、宮崎の「千と千尋」などが去来していたのであろうし、同時に、日本のアニメが世界を席巻している事実にも思いが飛んでいたのであろう。


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