気高く、強く、美しくあれ/櫻井よしこ著

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きだかく、つよく、うつくしくあれ

「気高く、強く、美しくあれ」 櫻井よしこ著
副題:日本の復活は憲法改正からはじまる
小学館刊 単行本初版 2006年8月

 日本人は敗戦後、経済的には生来の勤勉さと高い技術で立ち直ってはきたが、敗戦のショックから精神的には未だ立ち直ってはいない。

 同じ敗戦国であるドイツやイタリアはすでに連合国から押しつけられた憲法を改正し、精神的に自立しているのに比べ、日本人はまだいじいじしているという感がある。マッカーサーに押しつけられた憲法が合理的でないことは自明のことなのに、60年余が過ぎた今日にいたるも、手がつけられずにいる。肝心の憲法には触れず、法の解釈で警察自衛隊をつくり、PKO活動に参加する、こういう法解釈次第でことを始める、煮え切らない態度、言動は、国際的な感覚からしても奇妙このうえない。

 自分の国の憲法を自分の手で自分にしっくりするように手直しして悪いなどということはあり得ない。

 憲法改正論者の一旗手である著者が、「改正はかくあるべきだ」と、その真意と理由とを明らかにしつつ、独自に改正案を示している。国の中軸である憲法を日本らしい内容をもって、世界に明示すべきだという意見には、耳を傾ける価値がある。

 著者は「世界に誇る歴史・文明を忘れたまま、いつまで、どこまで、漂流するつもりですか?」と問うている。

 女性でこのような意見を口にする人はそう多くはない。


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