マンガ中国崩壊/波多野秀行著

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「マンガ 中国崩壊」
原作:井沢元彦  漫画:波多野秀行
ゴマ文庫  2008年5月初版

 漫画を真面目に読まされたのは初体験。

 中国の醜悪さに関してはこれまで本ブログにさんざん書き込みをしたから、本書によって新たに知ったことはそう多くはない。この作者がどう考えているかに最大の関心があった。

 あえて、内容的に目新しい部分を記すと;

1.中国共産党員は7千万人(人口14億のうち)だが、高学歴者ないし財産家しか党員にはなれない。

2.目先の利益、進歩のために他のすべてを犠牲にしている。(産業廃棄物の垂れ流しなどが酸性雨を生み、奇形の動物が生まれ、黄河も揚子江も流れる方向は日本海、大気汚染による死亡者が連日にわたり絶えることがない。大陸沿いは赤潮が常時流れ、内陸部は砂漠化が拡がり、黄砂は年々その量と飛翔距離を延ばすばかり)。

3.上海、北京の金持ちは内陸部でできる野菜を「毒菜」と称している。

4.中国国家環境保護局は、2003年に30万人が屋外の大気汚染の影響で死に、11万人が室内の空気汚染で死んだと報告した。北京はすでに空気汚染の都。(黄砂が10センチ積もったという報道あり)。

5.中国では宗教は認められていず、無神論が原則だが、隠れ信者は多数存在する。

6.1959年-60年だけで、8万7千人のチベット人が殺されている。これを指揮したのは当時チベット自治区の党書記長だった胡錦濤(現首脳)だった。

7.人口13億といわれるが、一人っ子政策を採る一方で、登録せずに二人生む人も多く、実際の人口は14億を超えているかも知れないが、うち8億人が農村に居住する農民であり、失地している農民はうち4千万人である。

 (人口爆発の点ではインドも無視できない存在、数年の後には中国を抜くという説もある)。

8.党幹部に在位する汚職者(4千人)がドルを持って海外に逃亡、亡命しているケースが多発。総額500億ドルに達するといわれる。

9.中国国有の四大銀行は総じて多くの不良債権を持っているが、債務者の多くは国営企業であり、これらは不良債権額からはずされている。実態の乖離は表面に現れない。

10.毛沢東は農民のために立ち上がり、革命を起こした男だが、文化革命時にはトータル7千万人の同胞を殺したといわれている。いったん支配者の地位につくと、人間はがらりと変貌する好例。

 (こういう国、こういう人間の集団は、大量虐殺を平然と行う。あるいは、人口が多いがゆえに、人権意識が希薄なだけでなく、人命も軽いのかも知れない。同じタイプの人間としては、ナチスのヒトラー、ソ連邦時代のスターリンにも言える)。

11.中国崩壊には第一に中国共産党の改革派や軍部によるクーデター、第二に農民数億による反乱、第三に海外居住の中国人(華僑)の蜂起と本土に居住する不満分子との連携による革命、の三つが想定される。

 このほかに、危惧されるのは、SARSと鳥インフルエンザの新型が中国南部から発生し、感染した観光客が日本にこれを持ち込むこと。

 日本国内で外国人による犯罪が増えているが、50%近くが中国人によるものであり、中国人を日本国内からすべて追放したほうが犯罪が著しく減るだろう。それでなくとも、日本は地理的位置から、中国の垂れ流す汚物や黄砂をかぶる運命にあり、漂流物、越前クラゲ、酸性雨、すでにわが国に被害をもたらしている。

 本書は中国の危うさや醜さを総括的に扱い、誰にでも解りやすくするために、あえて漫画化したのだと了解。さすが井沢元彦だという印象。


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