逸脱/ルーチェ・デーラモ著(その1)

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「逸脱」 ルーチェ・デーラモ(Luce d’Eramo/イタリア人/1925年生)著
原題:Deviazione
訳者:斉藤ゆかり
帯広告:第三帝国での女工を志願した少女ファシストの自伝小説
1979年に、本国イタリアでの出版と同時にフランス訳が出された
1997年11月25日、作品社より単行本初版  ¥3500+税

 

書評:その1

 イタリアの19歳の少女が、風聞によるドイツの過酷な状況を知りたいとの欲望を胸に女工を志願して入国するが、ドイツナチズムへの批判的な姿勢が見透かされ逮捕されて収容所に入れられたり、脱走したりを繰り返し、その間に似たもの同士との交流が始まる。

 戦時下のドイツで見たもの、聞いたこと、身に起こったこと、仲間との親交など、ほとんどノンフィクションとして、自伝的に述べられていて、当時のドイツ国内事情をこうした観点から書いた著作は珍しく、そのことが本書を取り寄せる動機となったのだが、500ページを越す分厚い単行本の大部分が仲間との饒舌なおしゃべりに費やされ、ここまで三日間読んだがやっと100ページを超えただけ。

 書評として結論を出すには早すぎ、読書の継続をストップしてしまうには未練もあり、多少時間はかかっても、なんとか最後まで読んでしまう心算。本書の書評は、したがって、次の機会に譲ることとする。

 とりあえず、本ポストを中間報告としておく。


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