世界を驚かせた日本人の発明力/竹内一正著

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世界を驚かせた日本人の発明力
竹内一正著  アスキー新書
2010年7月10日 初版  ¥752+税

 本書は

(1)カラクリの儀右衛門
(2)屋井先蔵の乾電池
(3)百瀬晋六のすばる360
(4)ゲーム機の任天堂
(5)オリンパスの胃カメラ

という目次から成っている。明治末期から戦後暫くの間の出来事と諒解できる。

 ペリーが黒船で持ち込んだ西洋文明の高さは、結果として、日本の色んな分野に影響し、日本の職人を刺激した。太平洋戦争の戦後、不要となった武器、兵器の製作所は新しい世界に向かって自らを変貌させていくしかなかった。

 本書はそういうことがらを執拗なくらい追い、文章にしているが、私が感銘を最も受けたのはスバル360だった。有名な零戦をつくった中島飛行機という会社(現在もあるが)が、自動車産業に挑み、スバルという小型、エコカーづくりに成功するまでの艱難辛苦と、それらを一つずつクリアしていく過程は感嘆に値する。

 もちろん、その間、トヨタ、日産、ホンダ、三菱も、それぞれ競合関係にあり、アメリカ市場を荒らしまわった。日産のフェアレディや本田のアコードなどが駐車場にあると、アメリカ人が引きよせられるように寄ってきて、その格好の良さに魅せられていた。どでかいアメ車のなかにぽつんと存在する日本車は日本で見るよりはるかに格好よく見えたものである。


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