躯(からだ)/乃南アサ著

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躯

「躯」 乃南アサ(のなみあさ)著  文春文庫
1999年に文芸春秋から単行本初出
2002年11月文庫化

 人間が個々にもつ異常な性癖や嗜好を、これまでにない感覚でとらえ、ホラーものに仕立てた作品。

 最近頻発する事件のなかには常識や一般的な理解を超える事件が少なくない。そうした現代性を充分に心得た斬新さが本書の特徴であろう。

 「臍」「血流」「つむじ」「尻」「顎」の躯の各部分名を採った小タイトルの短編で構成されているが、「尻」と「顎」はつくり過ぎの感があって、素直に読めない。私個人はあまりに現実味のないストーリーは受けつけられない体質らしい。

 でも、全体的にいえば、おもしろかった。


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