男は女より頭がいいか/ジョン・ニコルソン著

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otokohaonnayori

「男は女より頭がいいか」
ジョン・ニコルソン(イギリス人)著  訳者:村上恭子
講談社ブルーバックス 2005年10月 初版

 例によって、文章がしつくどい。

 一般に西欧人は結論を先に出して、解説、説明する手法を採るものだが、この作者は思わせぶりなことを先に出しておいて、それを否定し、結論を最後にもってくるという、まどろっこしい手法を採る。

 半分も読了しないうちに、手の内が解り、後半を読む意欲を喪失した。

 「女は男より感情的であり、論理性に欠け、頭が悪い」というのは、古来、疑問の余地のない定説になっていて、実際にその定説が当を得ているのかどうかについての疑問は、ようやくここ数十年の間に研究者の間に持ちあがった問題であるが、精神的実験にせよ、化学的実験にせよ、男尊女卑的感覚の強い社会の枠のなかでは、正確な結論は出せず、最終的に男も女も感情は違ったように作用するのが真相」。

 頭脳の問題も、男の方が女より平均して重いけれども、アナトール・フランス(フランスの有名な作家)の脳は平均が1672gに対し、彼は992gで、重さが頭脳の良し悪しを決める尺度にならないことを証拠だてており、IQによるテストでも、男女差はないが、女は読む力、読解力に優れるものの、男は類語テストでは女を凌ぐと説明、結局は男女に頭脳的に決定的な相違はないとの結論に導かれる。

 女性が月経前に神経症を発するのは、ほとんど社会的な決めつけに影響される場合が多く、それが不安を喚起する。したがって、事前にホルモンやビタミンの補充療法を受けると、治療を受けた4分の3の女性に有効に働くという。

 また、社会的に男女の地位的な差がなく、仕事を遂行できる職場の女性は男性とほとんど変わりなく、業務をこなすことができ、このことは社会環境と、本人の自信とに裏打ちされるもので、過去の男社会の影響を排除し、女性の社会進出が増えれば増えるほど、仕事上の男女差は減る傾向にある。ただ、そのことから、男女間にあった寿命差も縮まる方向に向かう可能性があるという。

 半分も読まずに、書評を書いてしまうのは失礼かとも思ったが、冗舌な作者の話に眠気を催し、これ以上は読み継ぐ気になれず、作者が言いたいことを察して、以上、まとめてみた。

 それにしても、イギリス人はどうしてこうもしつくどい書きかたをするのだろうか。


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