すっぴん魂/室井滋著

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

すっぴんこん

「すっぴん魂」 室井滋著
1996年-1997年、週刊文春連載
1997年9月 単行本
2004年1月10日 文芸春秋社より文庫化初版  ¥438

 作者は女優らしいが、ドラマを見ることが滅多にない私はこの人物を知らない。

 単に、表記されたタイトルに魅惑されて、つい入手してしまったのだが、正直いって、それが運の尽き。

 シリーズものらしいが、程度が低いというべきか、品がないというべきか、仰々しく、騒々しい表現に溢れた、まるで漫画さながらの書物。

 内容は本人の体験エッセイで、作者の持ち味なのだろうが、誇張の多発、灰汁(あく)の強さに辟易させられながら、最後まで読まされてしまった。

 このレベルの本に人気があるのだとしたら、読者のレベルも低いというべきで、たとえば本書を中国語に翻訳したら、中国の若者たちはどう反応するだろうか。中国人大学生は競争社会の真っ只中で日本人の大学生平均よりはるかに読書量が多いし勉強もする。

 フアンには申し訳ないが、はっきりいわせてもらうと、こんな本をいくら読んでも、人間形成には全く寄与しない。娯楽小説としても、読むこと自体が時間の浪費だろう。


前後の記事

One Response to “すっぴん魂/室井滋著”

  1. アオイ より:

    先日はコメントを頂きましてありがとうございました。
    現在進行形でhustlerさんのブログを拝読させて頂いています。淀みのない理論的な文章に、豊富な情報に驚嘆しました。べ、勉強させて頂きます。
    そして室井滋さんをご存じないという初っ端の一文にもビックリ。加えて歯に衣着せぬ一刀両断っぷりに爆笑。
    悪態を吐きながらも読破されたhustlerさんは律儀な方だとお見受けしましたw

現在はコメントを受け付けておりません。

サブコンテンツ