注文の多い料理店/宮沢賢治著

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「注文の多い料理店」
宮沢賢治(1896ー1933)著
1956年5月20日 角川書店より文庫化初版
¥470+税

 「雨にも負けず、風にも負けず」で有名な東北・花巻出身の作家。

 総じて、東北出身の作家には真面目で、無垢で、ロマンに溢れながら、普段の生活から離れないという共通性があり、そういう文学のあり方が読者に親近感をもたせるよすがとなっているような気がする。

 さらに、宮沢賢治の特徴は素材がごく身近で、ありふれたものであった点、のびのびとした、一見幼稚なロマンチシズムで、現代の若者の生きる世界との乖離を否定することはできないものの、この作者独特の飾り気のない童話の魅力は時代のもつ心理的ギャップを埋めてくれる。

 現代なら死なずにすんだ肺炎で37歳の若さで鬼籍に入ったとは何とも痛ましいが、作者の名と作品とは現代になお多くのフアンを持っている。もって瞑すべきというべきだろうか。


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