ヴォイセズ・ヴァ二ーユ/赤坂真理著

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ぼいせず・ばにーゆ

「ヴォイセズ/ヴァ二ーユ」 赤坂真理著
講談社文庫 2004年1月文庫化初版

 三篇の短編から成るが、いずれにも共通するのは日本の女があまりにも外国の男とすぐ寝てしまうこと。

 ただ、いずれの短編も、終わりがあってないような印象があり、いずれにも色と匂いとが強烈に存在し、部屋中に男の体臭と汗、女の体液とが充満している雰囲気が悪くない。

 この作品は過去に書かれた作品とは別格の、あるいはこの作家の立脚点になっているのかも知れないという解説者の意見に同調する。

 文体は一貫して短く、余計な解説を省き、センテンスの短さが、全体をスピーディに展開させている。文の運びの賢さは独特の感性から生まれるもので、余人との比較を絶している。そのためについて来れない読者も少なくないような気もする。

 なを、この作者の作品「ヴァイブレータ」は本ブログを初めて使い、書評した記念すべき著作である。(2004年10月)


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