「ぐずぐず」の理由/鷲田清一著

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ぐずぐずの理由

「ぐずぐず」の理由 鷲田清一(1949年生/大阪大学文学部教授)著
2011年8月25日 角川選書初版 ¥1600+税

 本書はタイトルからは想像しにくいけれども、要するに日本語に多く、幾らでもつくれるオノマトピーアについて書かれた本で、「ぐずぐず」が「愚図愚図」からきたものか否かを考えるためのものではない。

 同じ言葉でも、オノマトペを含め、「濁音交じりの言葉」にはあまりよい意味の言葉ない。「ブス」「デブ」「チビ」など。さらに「が行」で始まる言葉には強烈さが加わる。たとえば、「がりがりに痩せている」「会社経営がぎりぎりに行き詰まって」、「頑迷」、「頑固」「閉店ガラガラ」など、作者らしい例が挙げられ、どれもが知的で、かつ解りやすい。

 その他、多くのオノマトペに存在する微妙なニュアンスをうまく説明しており、おもしろい本である。


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