日本の技術はすごい・その1

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  「日本の技術はすごい」 その1


 最近のことだが、某中小企業が廃棄物を使って、草の生えない砂の製造に成功したという紹介がTVでなされた。


 廃棄物をいったん高温で焼くことでバクテリアなどを死滅させて砂をつくる。砂粒と砂粒のあいだに水が溜まらないので、草が生えない。蒸発すると、周辺を冷やす効果があるので、ヒートアイランド現象を軽減する効果にも繋がる。


 この砂を使えば、除草剤を使う必要はなくなり、農地にも公園にも使える。


 この技術には、あらためて、日本人は技術に関し卓越したアイディアと工夫とがあり、世界に負けない舞台を見せてもらった気がした。


 とはいえ、日本人は技術を案出しながら、それを地球規模で売り出すということが一般的にない。たとえば、シンガポールという国は小さな国で、水の問題が恒常的にあり、ために、水を隣国のマレーシア、インドネシアなどに頼ってきた。ところが、最近になって、シンガポールは自ら海水を真水に変える技術を工夫し、実用化することに成功した。そんな技術は、はるか昔から日本にはあり、なぜもっと早い時点で売り込むというより、助けてやらなかったのか。日本人の海外での活躍が新興の中国人に比べてすら少ないことを思うと、我々の遺伝子には島育ちの小心さ、コンプレックスがなお受け継がれているのかという気持ちになる。


 日本人は「図々しい」とか「鉄面皮」とか言われることを(ごく少数の政治家を除いて)極端に嫌う。しかし、そういうキャラクターがなかったら、世界を相手に売り込みを図るなどできるわけがない。本来なら、総合商社といわれる三菱商事、三井物産、伊藤忠商事といった企業が、下請けや中小企業が開発した技術を世界に売り込む筋合いのものだと思うが、かれらは総じて、発展途上国が所有する森林を伐採させて木材や、果物を輸入したり、あるいは海老の養殖場をつくらせ、いずれも安価に叩いて、日本に運ぶというような弱者相手の仕事が得意。ニューヨークなどでは、かなり以前からオフィスを持っていた商社の派遣社員ですら、中国から移民していった連中に負けている。それは、中国人の図々しさと積極性に勝てないからだ。

 それが証拠に、マンハッタンの土地は毎年僅かずつ、中国人に所有権が移っている。

 日本人の小心さを表す好例として、ヤーさんを外国のエアラインに一人で乗せてみるとよく判る。日本にいれば、でかい顔をして、肩で風切って歩くヤーさんが、日本航空なら日本人アテンダントに大きな顔をして何かを命じたりするのが、ちんまりして、ほとんど沈黙に徹している姿には、笑いが止まらない。


 


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