日本の技術はすごい・その7

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書評:ためいき色のブックレビュー-カグヤ
 (写真は三菱重工業の人工衛星・カグヤ)

 「日本の技術はすごい」 その7


 本日のTV放映で紹介された「人工衛星を運ぶロケット・カグヤ」は種子島宇宙センターから成功裏に打ち上げられたが、これにより日本による打ち上げ成功率は93%に達し、世界の平均90%を上回った。過日、韓国から打ち上げを受注したのも、成功率の高さが評価されてのことだろう。


 今後も、ビジネスに結びつく「打ち上げ依頼」が、海外から、さらにやってくることが予測される。


 今回のロケットには大学生や高専の生徒が中心となり、いわば「アラ・トゥー」の若い連中がつくった七つの超小型衛星が搭載され、日本の宇宙産業に明るいものが感じられる。衛星はそれぞれ異なる目的に沿った機能をもつもので、高専がつくった衛星は町工場がアルミで衛星をカバーする箱を考案、採算度外視で協力したという。


 若干の説明を加えると、ロケットは単にロケットとしての機能、つまり衛星を目標である大気圏外の空間地点に運ぶ機能しか持たず、目標地点に達したあとは、それぞれの衛星が個別にそれぞれの機能を満開にして、宇宙空間を周回しつつ、その成果を伝えてくるという仕組みになっている。


 また、小型化に成功したことが七つもの衛星を搭載することが可能になったわけで、そのことは衛星のコストダウンにも、目的の多角化にも繋がっている。


 ちなみに、前回のロケットに搭載された衛星は月に向かっており、月に関する新しい発見を伝えてくる可能性が強い。専門家と学生らが一致協力して、世界の水準を超える探索に必死に取り組む姿勢には、日本の若い人には科学的なものへの志向が弱いという指摘があったのは事実だが、今回の衛星とその機能に関する限り、そうした危惧は当たっていない。


 日本人の若年層が宇宙産業に関心をもち、衛星の目的別の機能を工夫し、創作する意欲があるうちは、日本の将来に不安はない。とはいえ、宇宙旅行産業には、この時点で、日本は積極参加していない。最先端技術の一つ、ナノテクノロジーで先進しているわが国なら、その気になれば、他国に負けない優れものを発明することは間違いないのだが。


 現時点で、ロケット「カグヤ」は順調に目標空間に向かって上昇しているが、目的を異にする衛星はそれぞれ周回に入った後も、注目を浴びるだろう。


 このような明るい話題は悪くない。


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One Response to “日本の技術はすごい・その7”

  1. hanachan-234 より:

     人工衛星の打ち上げだけは遅れているのかな?
     という先入観がありましたが、それを聞いてホッとしました。
         回れ回れ、人工衛星!

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