世界史・パート6「インド」

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インドの象

「世界史」パート6

 「インド」


 インドは以前、パキスタン、バングラデシュを含めた地域全体を包括し、「インド亜大陸」と呼ばれ、三国を合わせると人口は公表数で15億に達する。

 インド・ヨーロッパ語族のアーリア人と、南部少数派のアジア系ドラヴィラ人とから成り、両者の混血も多く、色は黒いがインド人の多くはコーカソイド(白人)の流れを汲む。

 インダス文明の興りはトラヴィラ人によるもので、後日ガンジス流域を南下してきたアーリア人に追われ、南インドに移動したが、双方の混血も頻繁になされた。カースト制度を創ったのはアーリア朝で、肌の色で決めたという。「カースト」という言葉は本来は「色」を表す言語だったが、身分制度を導入することによって民族の統一を図ろうとしたことにそもそもの動機があった。

 18世紀のはじめにムガール帝国がインドの大半を領有するが、ヨーロッパ(とくにイギリス)による進出に阻まれ、軍事的介入を受ける。ムガール帝国の対外政策の弱腰に不満をもつ分子が各地に勢力を誇示、自立。イギリスは1858年ムガールを廃し、完全植民地化に成功。その後、インドの地に阿片をつくり、それを中国に持ち込むことで巨万の利益を得、中国の国政にまで介入、世にいう「阿片戦争」を二度にわたって行い、当時「清」という名の中国を自在に操った。

 大戦後の独立時、ガンジーはインド、パキスタンの統一後はヒンドスタニー語を共通語とすることを主張。ところが、後に首相に選ばれたネールはヒンドゥー語使用者であり、かつヒンドゥー教徒でもあったため、実権を握ったあと、ヒンドゥー語の共通語化に不満をもつイスラム派は分離独立し、パキスタンを一国として分離、成立させた。

 次いで、ベンガル民族もパキスタン同様、ムスリム国家を志向、バングラデシュという国を創ったものの、長く世界最貧の国といわれたが、現状も大差はない。インドのように、先端技術に優れているという話も聞こえてこない。

 以後、インドとパキスタンの関係は悪化の一途、互いに仮想敵国であるばかりか、相互に核保有国として認められている。アメリカは膨張する中国を牽制するため、最近ではインドとの連携を深めている。

 インドはゼロを発見、負の数を発見するという数学に強い国民性をもち、現在これを利用しつつ各国にテクノロジストを派遣、最先端技術を活用することで富国を図っている。遠くギリシャ時代、数学者がバビロニアを経てインドまで数学を学びに来たという謂れもある。


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