世界史・パート19「中国」

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中国

   「世界史」パート19 

    中国

 (ここでは、中国の歴史全般について述べるつもりはない。 もし、関心があれば、上の写真にある「中国文明の歴史」全12巻を読むことをお奨めする。

 中国の黄河流域文明、殷朝の甲骨文字が漢字の原形だが、前3世紀に興った秦の始皇帝によって、文字の統一がはかられ、広大な地域における文字の統一がなされたことは重要な歴史の一ページとなった。

 また、「秦」が初めて中国の覇者となった事実は、始皇帝の指揮で世界に喧伝され、欧州にも東の果てに広大な領土をもつ国が新しく成立したことが伝わっている。そのことが、英語圏には「China」、日本には「支那」、インドネシア、マレーシアには「Cina」(チナ)という言葉となって認識された。

 なにしろ、世界の四大文明の一つ、紀元前から延々と続く歴史にはありとあらゆる人間の煩悩、性(さが)、業(ごう)、戦争、殺戮、処刑、獄もあれば、一方で、偉大な学者、詩人、歌人、作家も生まれ、歴史の浅い国にとっては垂涎の「歴史の濃さ」を秘め、興味は尽きない。人間というものを学ぶ上でも、長期にわたる歴史は多彩な個性と、善悪とを物語り、歴史自体が人間学となっている。

 「中華民国」という言葉は毛沢東以後に命名した国名で、「世界の中心」という意識は不遜であり、過剰な矜持を感じさせる。

 ただ、中国は為政者の衰亡と、新興国の勃興の時期、古い体制も建造物も悉く破壊され、焼き尽くされ、行政を預かっていた中心的人物の家系は抹殺されているから、過去を偲ぶための遺跡の類は地下に埋もれたために、辛うじて残ったものしか、見学、研究の対象とはならず、また、近代に入って、毛沢東による治世の前、西欧諸国や日本が入国して持ち帰ったもの、博物館に展示されたものは我々現代人の目を驚愕と感動へと導く。

 ことに、蒋介石が中国本土からあらゆる船舶を使って、持ち逃げした骨董的価値を秘める事物は、台湾の故宮博物館に展示されているが、短時日では見切れぬほどの量と質を誇る。

 中国の地下には自然資源以上に、遺跡がまだまだ埋もれたままに放置されている。


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