アイスランドで火山が噴火・大自然の牙

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 アイスランドはアメリカ発の金融恐慌の影響を受け、世界で最初に倒産した国である。理由はプライムローンによる住宅販売の投機に大量の金額を賭けていたためだけでなく、販売もしていたため。

 アイスランドはイギリスの北西に存在する北海道より少し大きいというサイズの島だが、全体が海底火山が隆起した土地で、しかも寒帯に属するという自然条件を忘れては生きていけない国柄である。火山そのものも30を数え、首都はレイキャビク、人口はトータルで31万人と少ない。

 日本のメディアが伝えるところによれば、噴火による砂埃が1万メートル以上の上空にまで昇り、火山灰が欧州の北側を覆っているため、欧州各空港が閉鎖のやむなきに至っているというが、一方、アイスランドの国民に犠牲者は出ているのか?、国土の損壊は?、怪我人は?、といった国民の生活実態が一向に報道されてないことには苛々させられる。

 想起されるのは、今年に入って、ハイチで大地震があり、チリ地震と津波があり、今月に入ってアイスランドの火山爆発と、中国青海省(チベット自治区)の大地震と続いた。

 チベット自治区での地震災害(本日午前中の報道では1千人以上が死亡、1万人以上が怪我)への中国政府が派遣した支援に携わる人間がチベット語が話せず、そのことにも困惑しているとの報道だが、現中国共産党主席がかつて兵隊を同行、武力侵略を指揮し、直後に中国人を大量に移住させ、チベット人の生活手段さえ奪ってしまったという経緯がある。中国政府が好んで採用する非道な手段というほかはない。現地がもともとチベットという独立した国だったのだから、住民がチベット語を使うのは当たり前のことだ。中国政府は小数民族から不平不満が噴き出すことへの配慮をしているかに思える。

 しかも、地震被災地は標高3,700メートルという高地、救助に出向いた人間が酸欠に陥り、低地での救助活動のようにはいかなくなり、救助犬ですら高地では救助犬としての嗅覚、聴覚を欠くという。富士山のてっぺんと同じ標高の地で地震災害に遭うというのは過去にあまり例がない。救助隊が現地に到達するための道路も起伏に富み、そのうえ地震によってところどころが陥没したり亀裂が走っていたりする。

 中国は、ついこの前も、四川省で大地震を経験したばかり、この国の何かに自然が怒っているのではないだろうか。今回の災害では、珍しいことに、力づくで領土化したチベット自治区に自らカメラを入れ、映像を世界に発信し、あわせて、海外に支援を要請した。

 それにしても、地球は、ここで誕生し生命を育んでいるすべての生物にとって母体ではあるが、いずれは宇宙空間から姿を消す運命でありつつ、一方で、われわれに対し不断に牙を剥く。

 そのうえに、人類というやっかいものが母体の破壊に手を染め、それをやめられずにいる。

 われわれは人類を、そして人類の叡智を信ずることができるのだろうか?

 いうまでもないが、地球は今後とも「荒ぶる地球」であり続けるだろう。


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