狂牛病も口蹄疫もイギリスが先進国

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  「狂牛病も口蹄疫もイギリスが先進国」

 首題の病気は二つともイギリスで発症したのが初めてだったが、さすがに紳士の国、これを隠そうとしたり、アメリカのようにいい加減な対応ですませ、日本をはじめとする他国に輸入を強いるような外交はしなかった。

1.口蹄疫 

 

 口蹄疫は蹄が二つに割れた動物(牛、豚、羊、鹿、猪、ハリネズミ、象など)に特有のウィルス性伝染病であり、文字通り「口と蹄」に水泡が形成され、これが破れて傷口をつくる。伝染性であることに加え、伝染速度が異常に早いことで知られる。

 宮崎県で殺処分予定の牛と豚の数など比較にならない数の牛と羊を殺処分(焼却)した経験をイギリスは持っていて、日本円にして1兆円以上の損害だった。

 また、モンゴルでも韓国でも口蹄疫による伝染病は起こっている。

2.狂牛病(BSE) 

 正式には「牛海綿状脳症」といい、脳のなかがスポンジ状態になる病気で、人間が食べると人間にも感染し、致死性痴呆症(クロイツフェルト・ヤコブ病)にかかる。

 症状がアルツハイマーに相似し、アメリカにはアルツハイマーを発症する人間が他国より多いことが知られている。

 BSEは同種の動物の肉を食べることで発症する病気だが、かつてイギリスでは廃棄処分に該当する牛の骨その他の部位を粉末状に加工することで牛へのエサとし、一石二鳥と自画自賛したことがあるが、これが裏目に出て、かつてなかった病気を地上に発生させてしまった。

 イギリスはこのときも、潔く事態を世界に発表し、検査体制を確立し、問題の根を断った。一方、同じ狂牛病問題で、アメリカの発表したいい加減な対応に関し、少なくとも私は納得していない。

 同種の動物の肉を食べることで発症するという点、人間も例外ではない。ニューギニアの標高の高い奥地で部族間の争いが起こると、殺した相手部族の人間の肉を喰らう習慣があるところでは、明らかに致死性痴呆症の症状を示す例が報告されている。「狂人病」とでも名づけるしかない。

 宮崎県の畜産に従事している方々の心中は察するに余りある。一刻も早い問題の終息と、業界の方々の遅滞なき再生を祈る。

 


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