「北朝鮮がミサイル発射」は誤報だった

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  「北朝鮮がミサイル発射」は誤報だった

 本日、4月4日の官邸発の誤報にメディアが追随したため、全国ベースでビビってしまい、欧州メディアは「日本人はチキンハート」と侮辱した。「誤報するほど神経質になっている」のは事実であり、中国政府もロシア政府も裏で嘲笑しているに違いない。

 偏に、「60余年が生んだ平和ボケに根がある」と言いたいところだが、自国の国民と財産を自力で守ろうとせず、アメリカに依存した安保体制にオンブにダッコしている実態が、ちょっとしたことに過剰反応するパニック症候群を国民にもメディアにも植えつけたというのが真実。また、そういう実態を北朝鮮に甘くみられているのも事実。

 あらゆる点で程度の低い、あんな国に威嚇されて、我慢できるとしたら、それこそ奇天烈な話という以外にない。放置すれば、このような問題は未来永劫続くことになる。

 「国境を持たぬ島国育ちは根性なし、たった一度の敗戦に、もう戦争はこりごり」という心境も解らないではないが、北朝鮮の脅威が現実に存在するだけでなく、ロシアも中国も軍事費への充当は毎年上昇している。これこそ、かれらが歴史から学ばぬ証拠であり、かつ、人類という生物に知恵というものが欠落している証拠だと私は思っている。アメリカが世界の警察を気取ってきたのも、軍事的に大国だったという背景に支えられていたからで、北朝鮮はこれらの国から人民より軍事に国庫を充当することが国防に繋がることを学んだからにほかならない。

 日本が仕掛けなければ、どこも仕掛けてこないと考えること自体に間違いがある。かつては、わが国自身が他国の領土に土足で入り、乱暴狼藉を働いた経験をもつのだから。この際、甘い体質を変えるべきではないか。

 日本が甘くみられ、なめられるのは、人と兵器を含めた軍事力に注力していないからで、国連における発言力にも影響している。ここ数十年間、発展途上国に金をばらいてきたにも拘わらず、日本から支援を受けた国は国連の場で、日本を理事国にするための投票では日本を押さなかった。それは日本の軍事力のレベルに対する信頼がないからであり、軍事力が国の背景にあれば、他国も日本の言い分に耳を傾けざるを得なくなる。軍事力を持つことと、これを駆使することは完全に別の問題である。

 何かある度に、「アメリカがどう反応するか」に全神経を集中させて、顔色を窺うという姿勢はもうやめた方がいい。アメリカだって中国政府に国債をごまんと購入してもらっている。中国が北朝鮮を保護しつつ、北朝鮮の地下資源を独占し、アメリカやロシアとの外交カードに使おうとしていることは見え見えなことで、アメリカ頼りの一辺倒の外交はいずれ破綻をみること火を見るより明らか。

 誤報というお粗末を導いたのは、長年の平和が日本人にもたらした小心さであり、恥を全世界に撒き散らしたという印象は拭えない。


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