インドの「ジャイナ教」からの思い出

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インド風景

 (写真はインドの風景)

「インドのジャイナ教からの思い出」

 ジャイナ教が菜食主義であることは知っていたが、玉ねぎなどの球根類も食べないとは知らなかった。

 朝日新聞の記事によれば、「根菜類を採集するとき、土を掘り起こしてしまうので、そのとき誤って昆虫類を殺してしまうリスクがあるからだ」と、その理由が述べられていた。

 不思議に思ったのは、「ジャイナ教徒は野菜も樹木も、動物と同じように、地球上の生き物であることを知らないようだ」ということで、地上のあらゆる生物を殺さないのが信条であるならば、野菜も樹木の葉も果実も食べないのが徹底した姿だと思うのだが、いかがだろう。信条に不徹底な印象があるのと同時に、生きることに積極的な印象がなく、私は好きになれない。

 もっとも、宗教というイデオロギーには、ジャイナ教に限らず、不徹底さ、非科学性が浸み込んではいるが。

 イスラム教徒が豚を食わないことはよく知られているが、私がバリ島にいたとき、日本の「味の素」が原料のなかの一部に豚を使っているという噂が流れ、インドネシアで問題になったことがある。豚が素材の一つとして使われているのか否かについては私の知るところではないが、インドのヒンドゥー教徒が牛を神聖視し、口にしないのに比べ、バリヒンドゥー教徒は牛でも豚でも犬でも口にする。

 食事の内容に制限を設けるのはユダヤ教徒が最初だが、そこから派生したキリスト教徒にはない風習がイスラム教徒には豚を食わず、犬を飼わない、犬に触れないという形で継続している。

 ところが、私の部下の一人、イスラム教徒が、日本の本社にコンピューターの機能について学ぶために訪れた折り、日本人の同僚と昼食を一緒することになり、ラーメンを食べ、そのおいしさに瞠目した。後日になって、ラーメンに入っていた肉がチャーシューであり、豚肉であることを知って驚きはしたが、生まれて初めて口にした豚肉の美味にあがらいがたく、日本に滞在中はイスラム教徒であることを忘れることにしたと、帰国後に語った。


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