サンゴ礁

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サンゴ礁

(写真は「国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターのものを拝借した)

「サンゴ礁」

 今朝の新聞記事に「海の酸性化・サンゴ礁の危機」とのタイトルで、以下のような論説があった。

「大気に放出されたCO2の約3分の1を海が吸収するが、それが海のアルカリ性を弱める結果を生む。酸性化が進むと、炭酸カルシウムで組成されるプランクトンの殻やサンゴの骨格が溶解してしまう恐れがある。北海道大学・山中助教授による『酸性化が広範囲で起こると、生態系が大打撃を受ける可能性があり、水産資源への影響も見逃せない」との談話が付記されていた。

 マグロの捕獲量制限がすでに条約化され、いま日本人の食卓に上るマグロの相当部分は養殖マグロである。これは環境変化への対応というより、一時しのぎの策でしかない。

 香港で寿司職人をやっている知己が漏らした「最近では、中国人がやってきて、寿司をほうばる時代です」との言葉を耳に、私は暗澹たる気持ちになった。

 ただ、このコラムを担当した記者が聞き漏らしたのかどうか、「サンゴ礁がいわば樹林の光合成と同じように、カルシウムを骨格にとりこむ一方で、大量の酸素を海中に放出、それが大気にまで影響している事実」に触れていなかった点で、ダイバーとして海をそれなりに知悉する立場にある者としては、不服というのではなく、記事のあり方が片手落ちという気がしてならなかった。

 海中における酸素の減少は必ずや魚介類の激減を招来するのみならず、大気への影響も避けられず、いずれ環境の変化に方途のない時代を迎えるのではないか。


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