ジェットコースター事故

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ジェットコースター

「ジェットコースター事故」

 この事故は「世界に恥をさらした事故」といっていい。

 最近のジェットコースターは過去に造られたジェットコースターに比べ距離的に長くなっているばかりでなく、複雑で凝った造りになっている。金属に過大な負荷がかかることは常識であり、この仕事に携わっていない素人にだって管理に杜撰や手抜きがあっては金属疲労が事故を招くことは常識以前のこと。10年以上もチェックを怠っていたという怠惰、遊園地によっては20年間一度もチェックしていなかったという報道までされている。

 かつて、日本人は几帳面で勤勉、細かい仕事をきっちりこなす緻密さで世界に冠たる技術大国になった。その国で、最近では航空会社のたびたびの修理ミス、鉄道をあずかるプロの点検ミス、運転ミスなどなどが続いている。

 日本人をたった半世紀という時間の経過のなかで、まるで別の民族のように変貌させてしまった原因は何なのか? 平和が継続したことで精神に異常をきたしているとしか考えられない。

 二昔前のことになる。会社の慰安旅行の帰途、茨城県にある水戸公園の遊園地で、四角形の路線の上を四つの角ごとに乗り物がいきなり直角に曲がるという遊具があり、それを愉しんだが、直角に曲がる時に危険が伴うことの説明が事前にないことに訝しい思いとともに危険を感じた。

 翌日の新聞に、水戸公園で私たちが愉しんだ遊具で一人が角で落下、死亡したことが告げられていた。

 人間が手をつけたもの、つくったものに、完璧はない。そういう認識があればこそ、神経質なほどのチェック体制、危機管理体制が求められる。そういう精神を失った日本人というイメージが今回の事故を通じて世界に発信されたような気がする。いうまでもないが、遊具のチェック責任は該当する企業にだけあるのではない。地方自治体を含め、官の側にもある。


前後の記事

現在はコメントを受け付けておりません。

サブコンテンツ