環境破壊

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砂漠化

「環境破壊」

 一昔まえ、「中国人とインド人が先進国の人間と同じように、自動車に乗り、フラッシュトイレを使い、尻を紙で拭くようになったら、環境破壊に歯止めはかからず、あっという間に人類は滅びる」という会話を知己と交わしたものだ。

 なにせ、15億の民をもつ中国と、13億の民をもつインド、どこの国の人間だって、先進国並みの生活がしたいという欲求を持っているし、先進のどの国も、そのことに不平不満をぶつける立場にはない。ガソリンの大量使用はオゾンの穴をさらに大きくし、森林伐採は砂漠化を一層進め、化石燃料の使用は大気破壊に繋がるだろう。そして、それを阻む手段はないも同然。アメリカですら京都議定書にサインはしていないが、ブッシュ大統領の票田がテキサスで石油化学企業を守らねばならない立場があるからだ。

 

 現時点で、排泄のあと紙を使用する人間は地球上で10%強である。あとは砂、葉、水、藁(わら)などを使うことを習慣としている。

 今朝の新聞によれば、「2006年の新車販売で、中国が日本を抜き第二位の座を占めた。販売台数は721万台」というニュースが伝えられ、いよいよ来るべきものが来つつあることを実感した。労働力が安く、著作権を無視する中国人がつくる車は安価である。

 中国経済は日本がかつて経験した高度成長にも匹敵する速度で成長し、インドにしても、得意のIT関連分野でシリコンバレー並みの研究所を南部のカルナタカ州都、バンガロールに持ち、各国に人材を送って活躍している。 経済が成長すれば、可能でなかったものが可能になる。戦後、われわれ日本人が車を買い、各種電化製品を揃え、和式から洋式トイレに換えてきた。彼らもそういう可能性をもち、目標に向かって邁進するだろう。

 実際、インドでも2005年の年間販売車数が普通乗用車で114万3,037台、商用車で35万、683台、バイクを加えると、149万3,720台という数に昇っている。インドの将来図を描き、外国からの資本も入りだし、株式市場での取引も次第に大きくなっている。ちなみに、スズキはインドでの販売台数を伸ばしている。

 そのうえ、鳥インフルエンザの影響は中国から飛来する鳥にあるとの報道まである。 戦後15年ほどは、日本人家庭のほとんどで鶏を飼う習慣があったが、発展途上国ではその状態が現在も継続している。また、中世期に起こった世界最大の感染死は「ペスト」だったが、その源はロシアから中国に飛来した鴨だった。中国人の苦力(クーリー)がまず感染死、移されたのがアメリカの水兵、以降、アメリカはもとより西欧、東南アジア(日本を含め)まで拡大、7人に1人の割合で死亡したと伝えられている。

 すでに、中国は産業廃棄物を河に海に垂れながしている。近隣諸国が、越前クラゲだけでなく、その影響を受けざるを得ないのも必然。そのうち、中国がみずから歯止めをかけない限り、中国からペストに似たウィルスが発生、近隣諸国のみならず、世界を塗炭の苦しみに陥れる可能性を否定し切れない。中国はむろん京都議定書へのサインを拒否している。

 一方で、中国製品が世界にその安価に支えられて輸出され、北米大陸のみならず、先日はパナマでの100人以上に昇る死者が確認された。かつて、中国がつくる竹の箸は使ってはならない漂白剤に漬けこまれ、日本に輸出されていたこと、中国は人糞が肥料として使われるため、野菜に虫の食った穴があり、これを日本人が嫌うからという理由で、大量の化学肥料を使って、野菜の外見を良化させて輸出したという話はすでに知られた事実。

 今後、中国製品は歯ブラシと歯磨きがセットになった製品のみならず、あらゆる製品に疑惑の目が向けられ、安価だらかという理由だけでは販売が難しくなることは必至の情勢、これに中国政府がどう対応し、失地を回復するかが見所だ。すくなくとも、北米大陸、中米、日本では中国製品の不買が始まっている。

 中国の砂漠化も森林伐採から始まっているが、その輸出先のメインはかつては日本だった。逆説的にいえば、日本も中国の砂漠化に手を貸していたということになるが、現今では中国みずからが他国の砂漠化にも手を貸している。

 

 日本はかつてフィリピンのミンダナオ島にあった質の良いラワン材を大量輸入して、建築その他に使ってきたし、インドネシアにも、ブラジルにも入り込んで、木材の買い付けを行なってきた。他国の現状を当事国だけの責任にして逃げを打つのは卑怯というもの。みずから仰いで天に愧(は)じず、伏して地に恥じないルールをつくり、それを遵守すべきではなかろうか。

 破滅から逃れる智恵を人類は持っているのだろうか?

 上記写真は「砂漠化」の一例。


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