覚醒剤、麻薬に対する司法

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  「覚醒剤、麻薬に対する司法」

 かつて、「薬やめますか、それとも人生やめますか」という衝撃的なコピーライティングがTVで流されたことがあるが、一度経験するとやめられなくなる習慣性が使用者の人生そのものを破壊、名声も地位もいっぺんに凋落させることを意味している。使用することの代償があまりに大きいということだ。

 最近、タレントや若者のあいだにこうしたリスクの強い薬が流行、蔓延している裏には、この国の覚醒剤や麻薬に対する司法の甘さが関係しているのではないかという意見がある。

 中国やシンガポールなどでは、製造したり所持しているだけで、国籍のいかんに拘わらず、即死刑という厳しさであるのと比較すると、日本では初犯であれば執行猶予つきで釈放されるし、罰金を支払って出所というケースすらある。むろん、執行猶予期間内に再犯になると実刑が課される。

 これまでの捜査内容からは起訴できないという説もあるが、酒井法子という世間に名の知れた有名人が社会に与えた衝撃を鑑みれば、これを不起訴にすれば、世間から検察庁への非難が相次ぎ、簡単には治まらないことが予測されるだけでなく、有名人であるがゆえにマスコミによる攻撃に曝されるだろうし、10歳になるという子供が学校に行けなくなるだろう。

 司法的な甘さが入手者を増やし、そういう実態を知る外国人や日本人が海外から日本に持ち込むという図式があるような気がする。でなければ、空港その他で官憲に押収される覚醒剤、麻薬が急増している事実を説明できない。

 一方で、日本国内に入ってくる覚醒剤のほとんどは中国で製造されたもので、僅かに香港、カナダ、朝鮮半島中近東からだという。中国本土では漢方薬に使う葉が麻薬にも使うことができるため、かなりの量が隠れて製造されているという。尤も、香港は中国人そのものであり、カナダからというのは香港がイギリスから返還される時、多くの香港の金持ちがカナダに移住した結果、とくにヴァンクーバーに華僑の大集落が出来、そこに在住する華僑が覚醒剤を製造、日本に送り込んでいる形跡がある。中国という国の複雑さ、不可思議さをあらためて認識せざるを得ない。

 むろん、大麻は中近東、アフリカ、中南米などでも大量に製造されているし、コカインのコカはアマゾンの奥地に原料となる植物が自生している。


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