環太平洋火山帯

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アグン山
ムラピ山
(上:バリ島のアグン山/下:遠方がジャワ島のムラピ山)

 最近、フィリピンはルソン島の南東部、「マヨン山がかつて噴火したときに残した岩石、火山灰が、台風に伴う豪雨によって泥流と化し、ために被害地域は10Kを越え、死傷者1,600人の被害を出した」というニュースが流れた。フィリピンにはもともと「ピナツボ」という世界的に有名な活火山があるが、今回の噴火はマヨン山だった。

 首記火山帯は、アリューシャン、千島列島、日本列島、トカラ列島、台湾、フィリピン、ボルネオ、スマトラ島、ジャワ島、バリ島、セレワシ島、ロンボック島、フローレス島、ニューギニア島と連続、さらに南米から中米、ロッキー山脈、シェラネバダを経て、アラスカのマッキンレー山、ロシアのカムチャッカ半島まで達する広大な火山帯である。

 日本では、最近、火山の爆発よりも、地震、津波、竜巻に対し、より多くの警戒心が払われているが、かつて九州で起こった普賢岳の噴火、北海道の昭和新山の噴火、近くは伊豆七島の一つ、大島の噴火、浅間山の噴煙、中越地震もある。

 また、フィリピンでは「ピナツボ火山」が世界に名を知られた活火山であり、ジャワ島ではつい最近も、観光地として仏教遺跡のあるジョグジャカルタから遠くない地点に存在するムラピ山が噴火し、一時同地への訪問が禁じられた。ジャワ島には、活火山はムラピだけでなく、あちこちに存在する。また、バリ島では1960年代に最高峰のアグン山が大爆発を起こし、600名以上が犠牲になった。同じ島の観光名所であるキンタマー二の展望台からは目と鼻の先にあるバトゥール山が恒常的に噴煙を上げ、過去に爆発の歴史も残している。

 「地球は荒ぶる惑星」であり、地殻にはマグマが存在する。過去の地学的歴史においても、ロシアのツンドラ地帯に起こった広域火山噴火は史上例を見ない大規模なものだった。

 我々は「地球は荒ぶる」というだけではなく、「生きている惑星」であることを忘れてはならない。自然災害は地震、津波、雷、竜巻、台風だけでなく、地底のマグマ溜まりからもやってくる。だからこそ、温泉も広域に存在し、それを日本人は愉しんでいる。

 温泉の湧出と火山、地熱とは隣合わせであり、同じことはトルコにもいえる。


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