2000年に帰国し、テレビを見て驚いたこと

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 13年間を北米大陸とのかかわりに過ごし、6年をインドネシアのバリ島で過ごし、帰国したのが2000年、テレビを見て驚嘆したことで、主な番組は以下。

1.水戸黄門のドラマがまだ連続していたこと、私の母、叔父、叔母の年齢のお年寄りがこぞって、この番組を楽しみにしていた事実。史実にありもしない内容のドラマであり、常にワンパターンで終わるこのドラマは勧善懲悪を絵に描いたような、極めて現実性の希薄なドラマだが、そのことに心の平穏を得るのか、老人たちは嬉々としてこのドラマに夢中だった。日本人の本質を見た気がした。

水戸黄門
 (写真は水戸黄門ロケ風景)

2.殺人事件が起こっても、被害者と殺人事件現場をそのまま画面に放映されないこと。無惨な光景を放映することの是非が日本人的な配慮に基づいているのであろうが、汚いものをありのままに若年層に見せないことにはデメリットが伴うことを無視しているかに感じた。ただ、殺人事件が起こると、被害者の顔写真は必ず放映されるが、犯人の写真を見せないのは、死人には人権がないからとの判断なのであろう。

3.グルメ番組、大食い番組の氾濫。飢餓に苦しむ途上国が世界には幾つもあるにも拘わらず、こういう番組をそれぞれの民放がまるで真似しあっているように放映する無神経。アジアにおけるリーダーとしての自覚がまったく欠落している。

4.沖縄出身の安室奈美恵がトップ歌手になっていたこと。むかし、仲曽根ミキという歌手が世に出たことがあるが、あっという間に消えてしまい、以後、長いあいだ沖縄出身の歌手はおろか、女優も、アイドルも生まれることはなかった。ほとんどの女優、アイドル、歌手は九州出身者に占められ、その原因を根性の有無に帰していた私は驚きを隠せなかった。むかし、本土に出ていったタレントはほとんどホームシックにかかって沖縄に帰ってきたもの。

安室
(写真は安室奈美恵)

 九州からは、水前寺清子、八代亜紀、石川さゆり、麻岡めぐみ、古手川裕子、松原のぶえ、深津絵里、石田えり、島田陽子、宮崎美子、森高千里、浅香唯、斉藤慶子、国生さゆり、森口博子、山本リンダ、浜崎あゆみ、酒井法子、西川峰子、中尾ミエ、黒木瞳、高田みづえ、松田聖子など、錚々たる女性芸能人がまるでこの世界を牛耳っているかの感があった。

 それが、安室奈美恵を筆頭に、ビギン、仲間由紀恵などをはじめ、多くの沖縄出身者がトークショー、バラエティーショー、お笑い番組、ワイドショーなどに次々に出演するようになり、かつて沖縄に10年を過ごした私には、「仲間」という部下がいたが、まさかこの名前が全国的に受容される時代を迎えるとは夢思っていなかった。


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