アメリカ体験記34 「ポトマックリヴァーの桜」

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桜

  (写真はポトマックリヴァーの桜)

 

「アメリカ体験記・34」 

   「ポトマックリヴァーの桜とアーリントンに在るジェファーソンの私邸」

 本年、4月4日から3泊4日で、ワシントンDCのベッドタウン、ヴァージニア州のアレクサンドリア在住の知己を訪ねた。

 翌日の5日(土曜日)、久しぶりに訪れたポトマックリヴァーの桜は測ったように満開、週末とあって、リヴァー周辺は人また人で埋めつくされていた。川は広く、ペダルで動くボート上から桜を見物していた人も多かったが、桜の枝が川面まですれすれに垂れ下がっている風景、さらには桜の花の密度も、私が生活しているあたりの景観をはるかに凌ぐものだった。ただ、人々の容貌を観察すると、むかしと違い、ヒスパニック系の人や中国人が増えていることに一驚を喫した。

 知己とは旅行業、といっても、外国人を日本に誘致する業務で一緒だった先輩だが、必然的に長年にわたる疎遠を埋めようとの意思が互いに働き、3日間、ドライブしながら、食事を一緒しながら、積もる話に耽溺したものの、帰国する段になっても、まだ話し足りない思いが胸に残った。

 エコノミークラスの席で、成田からワシントン国際空港のダレスまでの往復は、さすがに疲労困憊。4日間で、大きな時差をくぐることも若い頃にはなんでもなかったが、今回は年齢を感じた。

 帰途の航路を画面で確認していると、往路とは異なり、アラスカのフェアバンクスから一度は北極海に出、シベリアの北部に至った後、大陸の端を縦断し、カムチャッカ半島およびサハリンの東部海岸沿いに南下、北海道を縦断、仙台から成田に至るという航路だったことに驚いた。おそらく、偏西風が格別に強かったための航路選択だったのであろうが、成田国際空港上空に至った後も、雨天で強風がときおり吹く状況下、上空でだいぶ待たされたことも疲労を倍加したのかも知れない。

 昨日、一度に3冊分の書評をしたが、椎名誠の「すっぽんの首」だけは帰途の機上で、あとの2冊はアレクサンドリアの知己宅のベッドで夜に読んだもの。

 以前にも、ポトマックリヴァーについては本ブログで触れているが、満開の桜は、「桜花爛漫として雲の如し」という言葉を裏切らぬほどに見事で、堪能に値する眺めだった。

 翌日、アーリントン墓地(米国が独立後、初の大統領、ジェファーソンもケネディも埋葬されている)の近くにジェファーソンの私邸があり、そこを訪ねてみたが、敷地が広いために、シャトルバスが何台か用意されていて、それが周回してくるまで待てと、官理者が言う。ところが、あいにく雨天で、傘を持参していず、シャトルを待って見ることを放棄してしまったが、アメリカ人の雑駁なオペレーションは相変わらずだという印象、「だから自動車もアフターケアーが悪くて販売に寄与しないんだよ」と捨てゼリフを残して立ち去った。

 また、ジェファーソンも大統領とはいいながら、かなりな好き者だったらしく、農園で働く黒人女性を相手に肉欲を満足させていて、最近のニュースでは、彼のDNAを引く黒人が現代にかなりの数で存在するという。

 


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