アメリカ体験記23 「真夏のパームスプリングス」

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  (上記はカリフォルニア州)

 「アメリカ体験記」 その23  「パームスプリングスを盛夏に訪れ、初ゴルフ」

 セールスでアメリカ、カナダを駆け回っていて、最後にロスアンゼルスに到着、ここの支店に挨拶に出向くと、「明日は土曜だから、パームスプリングスに行ってゴルフをする予定。サンフランシスコの支店の連中も車で来るんで、ぜひ君も」と言われたが、私は当時ゴルフのゴの字も知らず、ゴルフの道具に触れたこともない。

 「遠慮します」という私に支店長は、「どっちみち、明日、君だってやることないだろ? 一人で街にいたって、つまらんじゃないか」と、誘いは執拗。やむなく、同行することに意を決した。

 ロスから飛行機なら40分、ドライブなら高速を使って2時間とはいえ、サンフランシスコから来る連中には相当の遠距離ドライブになるはずだが、世に名高いパームスプリングスでゴルフができることを過大評価したのであろう、真夏というのに、一般には避寒のリゾートと知られるエリアへ向かった。

 全員が到着したのはちょうど昼食時、急いで腹ごしらえをし、一番ホールに立ったものの、ゴルフ場のどこを見渡しても、人っ子一人いない。

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 後刻、現地の人に、「あんたたちバカじゃないの。この暑いなかで昼からゴルフはじめるってのは」と言われたが、彼らは夏になると早朝にハーフまわって、夕方に残りのハーフをまわるのが一般的なやり方だと聞かされた。

 暑いばかりではない。生まれて初めてドライバーというものを握って振り回しても空振りが多く、当たったところで、ボールは右に大きくスライスして池にボチャンという結果が続く。しばらくするうちに、体中が汗でぐっしょり、ときどき噴出している芝生用のスプリンクラーのなかに飛び込んでみたが、噴水から出れば、あっという間に着衣は乾燥し、ふたたび汗まみれという状態。3ホールも終わったころには、ゴルフをやめ、カートの運転を愉しむことにした。

 気づいてみると、周囲には花樹が植栽され、景色そのものは美しい。カートには屋根がついているので、カートで走っているかぎり、風も体を撫でて、暑さを凌ぐことができる。

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 旅行業者の立場を利用して、ゴルフ代も宿泊代もフリーだったが、「夏ならば」という条件がついていたとは後日になって知った。

 数年後にゴルフをするようにはなったが、パームスプリングスを再訪したことはない。調べてみると、現在では、当時よりも、ホテルもゴルフ場も増え、日本からの観光客もけっこうやって来るらしい。

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 景色は確かに美しかった。


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