アメリカ体験記「インディアン女性との出遭い」

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 アメリカ西海岸、シアトルの北にポートランドという都市がある。

 仕事で滞在中、夜になって、宿泊しているホテルに戻ってくると、ホテルの外に明らかに白人とも黄色人種とも黒人とも違う若い女性が立っていた。

「Are you having a dinner date with somebody here in the hotel?」(君はこのホテルで誰かとディナーデートでもするの?)

 女の子をからかうつもりで、そう尋ねると、

「No sir, I’m looking for a boyfriend tonight」(いいえ、わたしは今晩のデート相手を探しているのよ」

 と、言っていることは、まぎれもなく、娼婦が男を探していることを示唆していた。

 顔をまじまじと見つめながら、

「Sorry to ask you this, but are you an Indian?」(こんなこと訊いて悪いが、君はインディアンかい?)

 と顔を覗き込むと、

「Yeah, You don’t like an Indian girl?」(そうよ、あなたはインディアンの女の子は嫌い?)

 と返してきた。

「There couldn’t be such an emotion, at least, with me」(いや、そんな気分は少なくともおれにはないよ)

「Then, do you accept me?」(じゃ、わたしを受け容れてくれる?」

「To be honest with you, I don’t hate you, but I’m not feeling to be together with you on the bed」(正直いって、あんたを嫌いではないが、ベッドを一緒するって気分じゃないんだ」

 アメリカの娼婦はビジネスライク過ぎて、私は好まなかったし、アメリカで女を買うという行為からは遠いほうだったと思う。しかし、相手がインディアンの女性で、言葉遣いも悪くなかったことが脳裏に残り、部屋に呼び入れなかったことに多少の後悔があったことも事実。


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