アメリカ体験記 「ハワイは嫌い」

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ワイキキ

 初めてハワイを訪れたのは、1967年、日本から移民した人、つまり一世がまだ多くいて、タクシーに乗っても、いきなり熊本弁や岡山弁で話しかけられたりし、雰囲気が穏やかだった。本ブログの特集のなかでハワイの果物に感激した話も書いた。

 1970年の大阪万博が終わった後、業務上、ハワイは自分が担務するエリアであったが、日本からワーキングヴィザをとって食堂などで働く日本人のなかに日本人観光客をバカにするという極めて感じの悪いやつがいたり、そのうえハワイを訪れる観光客はアメリカ人と日本人だけで、国際色のあるリゾートという印象も希薄。私には奇形的なリゾートとしか思えない。私はハワイを訪れるのがいやになり、このエリアを隣の係に差し上げてしまい、以来自分のテリトリー(守備範囲)を米国本土とカナダの西海岸に集中させた。

(上の写真はワイキキ通り)

 次にハワイを訪れたのは、1991年、ホノルルに宿泊せず、便を乗り継いでモロカイ島に渡った。

 目的はダイビング。モロカイ島の東部の北側にクルーザーをもっていかせたが、この地点から見るモロカイ島の景色がものすごいからだった。海岸線は山頂から海まで一気に落ち、世界一という絶壁となっていて、その壮絶さに胸が震える。

モロカイの海と絶壁
(モロカイの海と絶壁)

 案内されたスポットは絶壁が立ち上がって囲んでいるような湾状の海だが、沖合に向かってどんどん深くなり、この海にはサイズの半端でないシャーク(鮫)が頻繁に出没するとの話をプロ連中から聞いていて、期待しつつエントリーした。

 とはいえ、サイズの大きいというだけでなく、獰猛な部類に入る鮫との遭遇をこそこの目で見たいとの欲望が恐怖感を上回っていたため、海中を散策しつつも、しきりに深みに視線を移してみたが、そのようなムードは全くなかった。

 ただ、沖縄の海に比べたら、変哲もない海底が広がっているだけで、見るべきものもないままエグジットした。あえて、言葉を加えるならば、海面から見仰ぐ絶壁のすさまじさを脳裡に焼きつけることで満足したダイビングだった。

 上の絶壁の写真は航空写真だから、海面から見る凄まじさは表現されていない。


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