ボランティア活動 「イギリス、マンチェスターからの留学生」

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ピカデリー

 当日は、学校の教室で、留学生が生まれ育った街を日本語で説明、案内するので、それを聞いてやり、質問があれば日本語で質問するようにと、担当の教諭から話があった。

 私が担当した学生は2人だったが、1人がイギリスのマンチェスター(イングランド北部)から来たという女性だったが、顔は明らかに東洋人で、「あなた、イギリス人?」と思わず訊いてしまったら、「はい、イギリス国籍をもったれっきとしたイギリス人です。でも、血はヴェトナムです」と応じ、納得がいった。

 聞けば、彼女の両親がヴェトナム戦争の煽りで、難民と化し、イギリスに亡命、マンチェスターに迎えられ、自分はマンチェスターで生まれ、育ったとのことだった。そう言われれば、ときに口にする英語は完全なイギリス英語であり、私がかつて訪問して出遭ったヴェトナム人とは人品骨柄がまるで異なり、貧に喘いでいたヴェトナム人と同じ民族とは思えぬ風貌、風姿だった。

 環境、教育、経済がかくも人間を変貌させるのだということをあらためて感じた次第。

 彼女はあらかじめパソコンにマンチェスターの観光スポットの写真を用意し、写真を変えては、ひとつずつ丁寧に説明してくれた。マンチェスターには行った経験のない私は説明を聞くにつれ、行って見たくなったものだ。

 マンチェスターに暮らす一人のヴェトナム女性が留学を終えて帰国した後も、両親とともに倖せありますようにと祈らずにはいられなかった。

 上の写真はマンチェスターの中心にあるピカデリー駅。


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