ボランティア活動 「インドネシアからの女子学生&ミネソタからのアメリカ人留学生」

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(写真はミネソタの市街)

1.数年前になるが、インドネシアのスマトラ島とジャワ島出身の、ジャカルタ大学を出た女子学生と市の仲介によるボランティアで遭うことができ、久しぶりにマレー語(インドネシアとマレーシアで、およそ70%は共通した言語)を駆使する機会に接した。日本に帰国後ほとんど使用価値のない言葉だけに、忘れかけていた言語能力が回復したことにも、出遭った二人のインドネシア人が最高学府を出ただけの常識とマナーを備えていることにも感動した。二人との会話は彼女らが日本滞在で困っていることの相談であった。

2.つい最近、某外国語大学に留学に来ている外国人二人を相手に、それぞれが日本語で自分の出身地を説明、案内をし、質疑応答するというチャンスを得た。一人はベトナム系イギリス人で、両親がヴェトナムからの移民、本人はマンチェスターで生まれたため、英語はネイティブスピーカー。私がヴェトナムに初めて訪れたのは1996年のことだが、その折りに見知ったヴェトナム人とは、さすがに知性にもマナーにも格段の相違があり、人間は育ちと教育でいくらでも変貌し得ることを学んだ。むろん、現在のヴェトナムは私が見たヴェトナムとは違っているだろうとは思う。

 もう一人は生粋のアメリカ人でマットという名だが、自信がなさそうに、「ぼくはミネソタの南部に生まれて育ちましたが、ミネソタなんて行ったことないでしょ? 日本に来たあとも、周辺の日本人はハワイ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、ラスヴェガスなら行ったことがあるという反応は少なくないんですけど」と、アメリカの男性らしい主張も、矜持も、日本到着以來、喪失した様子。

 「いやぁ、そんなことはないよ。私はミネソタのミネアポリスにも、お隣のセントポールにも行ったことがあるし、ついでにさらにお隣のウィスコンシンのシカゴもミルウォーキーにもいったことがる」と言うと、両目を輝かせ、「やっぱり、日本人にもそういう人がいるんだ。で、どうでした?印象は?」と訊く。 「ミネアポリスも、セントポールもミルウォーキーも、アメリカというよりヨーロッパの雰囲気があって、滞在中は気分が落ち着けた」との感想を正直に口にすると、大いに喜んで、「実は、自分は1週間後に帰国予定なんだけど、そのまえにミネソタを知っている日本人に遭えたことを誇りにも、喜びにも思います」との言葉には胸が詰まった。

 さらに、マットは「自分が生まれた周辺の人々はミネソタから出たことのない人が多く、ぼく自身も日本に留学するときがミネソタを出たのもアメリカを出たのも初の体験だった。海外へ行くのなら、大学で日本語を学んでいたから日本だと決めていたが、この決定に間違いはなかった」と、本音を見せた。

 それぞれが感動の一瞬だった。

 ただ、一部の留学生による不法滞在者が増え、と同時に不法労働者も増え、それが犯罪の増加を促している事実は看過するわけにはいかない。しかも、留学生で不法滞在をし、犯罪率の最も多いのは中国人だという。初めから留学するつもりはなく、留学という機会を得て、日本での就業にありつき、金にありつこうとする根性が犯罪を招いているように思われる。むろん、不法労働をする人間は中国人のみならず、ほかの留学生にもいるだろう。

 これまでにボランティア活動のなかで、中国人に出遭ったことはなく、私が対応した留学生は一様に真面目で、学ぶことに真剣だった。


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